学生時代、悪い噂を信じてクラスの不良をホモ呼ばわりした主人公は、それを聞いた不良に無理矢理犯されてしまう。数年後、偶然二人は再会し、主人公は再び不良に好き勝手に犯されてしまう日々を送るが…。
主人公が不良を好きになるまでの葛藤が、200ページ!近く掛けて丁寧に描かれており、物語に惹き込まれました。ゲイでない主人公が、自分が不良の事を好きと認めるまでの、幾つもの高い壁を乗り越えていく心の機微がとても繊細に描かれています。自分を求めてくれた相手を好きになる。それがたとえ同性だろうと。恋愛って本来、こういう事なのかもしれない。
読んでいるうちに不思議と主人公が可愛く思えてくる。不良が格好良く思えてくる。読み終わると二人が好きになる。騙されたと思って是非見て欲しい。本当に傑作だから。

私はBL作品で受けの声が高すぎたり、淫語がたくさん使われたりするのが苦手なので、この作品は安心して聴けました。
最初から幸せムード全開。二人の馴れ初めが気になるなーと思ったところで、告白された時のことを話してくれたので、より話に入り込めました。
声優の方は初だったのですが、深みのある声というか、聴いていてうっかり寝てしまいそうなくらい穏やかな声で素敵でした。アレの時の掠れているような低い声が色気があってドキドキしました。