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「陰陽生徒会 淫呪の鎖」 へのレビュー

    • 表紙の2人が美人だったので、そのままレジへ。

       陰陽師一族のうち、分家の娘で生徒会長の理央(表紙右:茶髪の子)と、本家の跡継ぎの少女で副会長の早苗(表紙左:黒髪ポニーの子)。2人は一族を裏切って学園に逃亡してきた敵の討伐を命じられるが、敵の力は強大で、敗北してしまい……という流れ。

       ヒロインの二人は、めんどくさがりで強気、スタイルがよく、攻撃専門の理央と、まじめで清楚、スタイル控えめ、サポート専門の早苗、というふうに対照的ですが、お互いを思う気持ちが強く、調教に対しても、「パートナーのためなら耐えられる」と自分を鼓舞する姿が魅力的で、それでも次第に耐えられず、心が折れていく様子が映えます。

       えちぃシーンは、敵の術で全身を性感帯に変えられたうえで、学園の生徒たちを相手にした凌辱調教ですが、大人数での派手な輪姦は少なめ。代わりに、開発されてしまった箇所を集中的に責められたり、生徒たちから失望や軽蔑の言葉を浴びせられる恥辱責めが中心。快楽でじわじわ心を削られていく様子が秀逸です。そのためか、どちらかというと挿絵も本文も、お相手の少ない前半のほうが、若干優れている印象。

      2人のヒロインのうち、理央のほうが若干出番が多いです。終盤は、理央のえちぃシーンが続きますし、「早苗の跡継ぎとしてのプレッシャーを少しでも減らしてあげたい」「早苗を守りたい」「早苗もきっと耐えている」など、心理描写も厚いので、終始理央に感情移入しながら読んでいました。

      派手なえちぃよりも、快楽でじわじわ精神的に堕とされていく描写がお好みならば、一見の価値があるのでは。
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