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「Miniature Garden -前編-」 へのレビュー

    • 傑作ダークファンタジーRPGである。前篇とあるが、今回の話はきっちりと完結するため、消化不良とは無縁である。むしろ次回作への期待を胸に、快く終えることができる。

      エロは敗北エッチが中心である。メインのクレハとモブ複数に加え、他名前ありのメインキャラは皆回想があり、恥辱と痛みに甚振られる内容が基本だ。
      シーンは差分一枚一枚すべてが一筆入魂の出来で、いずれも抜群のエロさだ。

      その秘訣は演出にある。当たり前だが、ヒロインたちが犯される様が文章と連動して差分が変わる。この当たり前の部分の作り込が素晴らしい。

      状況に合わせて逐一差分が変わるが、その回数と種類が多く、動きを幻視するほど臨場感にあふれている。
      清楚な、あるいは気高い彼女たちの表情や反応も1シーンごとに豊富であり、テキスト・スチルともに上手くかみ合った描写が夢中にさせる。

      ゲームもオリジナリティが高く、この部分だけでも高く評価できる。詳しくは割愛するが、リアルタイムバトルゆえの駆け引きは新鮮であり、不慣れな筆者でもすぐ没入できた。

      ストーリーは牧歌的な雰囲気で始まる。この穏やかな中を不吉な空気が適度に混じっている。クレハ達の日常に癒されつつ、「何が起きている?」という興味が湧く。この引き込み方が大変うまく、ファンタジー世界にも拘らず自然と世界観に入り込んでしまう。

      同時に、キャラ全員もまた好きになってゆく。クレハの献身さ、からかいながらも温かく支える友人たちと、こちらまでつられて微笑んでしまうような関係性に、プレイヤーは彼女たちの虜になる。

      そんな彼女たちが凌辱に晒される。その背徳感は巨大なものである。
      繰り返すが、どこかが幸せに浮き上がれば、どこかが不幸に沈む、シーソーゲームのようなダークファンタジー世界が舞台である。
      この世界の真相を彼女たちとともに見届けてほしい。

      10人が役に立ったと答えています

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