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「黒曜鏡の魔獣」 的鑒賞
2007年06月25日 Toy 先生/女士
このレビューは参考になった x 6人
評論選擇的類別:
現時点で私が最も好きな同人ノベル(重要な選択肢が実質1個所だけなのでノベルと言って良いでしょう。)故にベタ褒めしかできないのですが。 文章量/価格のパフォーマンスが異様です。 (値段から想像できない)膨大な文章量なのに誤字脱字がほとんど無いし、文章とシンクロする立ち絵、効果音のタイミングも完璧、(絵柄は個性的ですが)商業作品を超える完成度。 (立ち絵の身長差がちゃんとしているのも良いです。立ち絵身長比はイイカゲンなのが商業作品でもまかり通っていますから。) エリュズニールの騎士シリーズ?の時系列で一番最初にして最後?の物語。 3作(エリュズニールの騎士、隷妃双奏)の中で最もボリューム感があり、作者の技量が向上しているのが感じられます。 登場人物の多さ、それぞれの個性も強烈。出番の少ない脇役も光ってます。 過去2作を読んでいるなら買って損は無いかと。(というか、過去の2つを読んでいてコレを読まないと勿体ないと思う。) ツボにはまれば燃えます。泣けます。まったりも。 (えちシーンは陰惨なキーワードが並び、ハードすぎな気もしますが、そのへんの容赦無さもストーリーに必要なモノ) 特にバトルシーンの熱さ(一部暑苦しい)が前作比4倍ぐらいではなかろうかと。 ゆっくり読み進めると10時間ぐらいかかる上、連作の前2編を読んでいないとピンと来ない部分もあるので、お手軽とは言い難いですが、それだけに読後の充実感は大きいです。 そして、コレを読んだら是非関連2作も読み返してもらいたい。 …このノベルの最大のウリを書いてしまうとネタばれになるのが辛いです;
(* 為必填項目)