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ある意味、寝取られ物なのですが、でも主人公(男)の魂が彼女の体に入ってしまう事で、寝取られてるのが実は主人公自身でもあるという実に奇妙な物語です。

故になんと言っても本作の魅力は、彼女になってしまった男視点だからこその読者の心との不可思議なシンクロ感と言えるでしょう。
後輩(男)の意外な男らしさの前にメロメロになっていき、身体だけでなく、内面も男から女へスライドしていく様が自然な事もあり、自分の事のように追体験してるかのよう。
後輩に犯られてる上に、浮気で、しかも寝取られ、なのに寝取られてるのが自分自身という混沌とした状況を独特の背徳感と高揚感で味わせてくれます。

全体的には短めの話ですが、無駄なくコンパクトにまとまっている感じで、もっと読みたいという欲求はあるものの、物足りないというわけではないですね。

寝取られてるけど、自分自身の事だし、ストレート?にハッピーエンドなので安心して楽しめるTSモノかと思います。