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「くノ一淫風譚 『淫闘帖』薊外伝」 로의 리뷰
2015년 02월 03일 フロー 님
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「くノ一淫闘帖」(戦国時代が舞台)の超重要キャラなものの、 あまり出番のなかった薊の若い頃(髪を伸ばしていた時分)の話です。 くノ一を廃業しそうになるほど 苦くて甘すぎた体験談を修行中の卵に語るという体裁で、 敬愛する教官の猥談に頬を染める聞き手の中には、 後に「くノ一淫闘帖」の主役となる娘もいます。 本作のおおまかな内容は、 男を誑し込むことにかけて天狗になっていた、 とても強くて若いくノ一が、 侮っていた不細工男の奇怪な責めに追い込まれるというもの。 板敷きの部屋の真ん中にぽつんと置かれた米俵にくくりつけられ、 様々な筆で責められるという、和風テイスト爆発な具合です。 読者に合わせてのことでしょう。 茶目っ気、ギャグ調なところもありますが、 文章は基本的に時代小説風なので、雰囲気はとても出ています。 人間心理に鋭く迫ってキャラクターを生き生き描く傾向にある 著者の作風はこの物語でも健在で、それも面白いと思いました。 薊はとても魅力的で、筆使いの男は凄く「濃い」です。 小生意気なくノ一が見下していた男の手で悦楽に呑まれていくという、 官能小説らしい部分もよかったです。
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