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「神樹の館」 へのレビュー
2007年07月03日 釜戸馬 さん
このレビューは参考になった x 8人
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田中ロミオによるシナリオのある種の極地の一つとも言えるこの作品。 伝記物とは言ってもいわゆるバトル系の物では無く、幻想的な雰囲気に満ちた和風ミステリー調の物語です。 全体として非常に文章が巧みで味わい深く、作品世界への没入をより深く仕立てています。 ただ、使われている漢字や語句が難解だったり、文章の遊びがほとんどなかったりなど、読書に慣れていない人には少々読み進めにくい面もあります。 普段から昔の純文学作品や推理小説などに親しんでいる人には全く問題ない程度ですが。 作品自体はいわゆる館物で、謎めいた館を舞台として、その住人達との交流や館の探索などを経て館や住人の真実へと近付いていく物語となっています。 ゲームを進めて行く上で親しくなったヒロインによりそれぞれ展開が違うのですが、誰か一人、何か一つの展開を読み進めただけでは館の真実には辿り着けず、一通りの展開をこなしてようやくプレイヤーに館とその住人、及び物語全体の構造が理解出来る形になっています。 とは言え、ではそれぞれの展開自体はつまらないのかと言えばそうではなく、それぞれに山あり谷あり、謎あり推理あり、ヒロインとの恋愛とその結末ありと、どれもなかなかに面白いお話が揃っています。 「読んでいて面白い物語」を求める人にお薦めの作品です。
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