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老朽化のために取り壊しが決まりながらも手をつけられず廃墟のようになった集合住宅・鳴島団地3号棟に様々な事情で集まった人たちをそれぞれの視点で描くビジュアルノベル。
原画は「果てしなく青い、この空の下で…。」や「てんしのかけら」で有名な、独特の雰囲気を描く「たかみち」さん。
「夏」がテーマの作品を数多く手がけているイメージがあったので、冬の団地が舞台の今作は少し新鮮でした。
テンポよく読めるあまり癖のないテキストに、先が気になるストーリー展開、背景が気になる魅力的な登場人物たち。
現代モノサスペンスが好きな方、サンプルグラフィックを見て雰囲気が気に入った方はかなりハマれるのではと思います。
ちなみにジャンルが「アドベンチャー」となっていますが、選択肢はありませんのでご注意を。(キャラクターセレクトはあります)