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「Tauschungsbildbuch 妄想絵本」 へのレビュー
2007年09月14日 カバクン さん
このレビューは参考になった x 2人
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なにやら妙なタイトルをつけましたが、はじめにかなり”痛い”作品です。 元々愛らしい絵柄でカモフラージュされていますが原作「ロー○ンメイデン」自体、 ある種の”毒”を持つ作品だったところ、その”毒”を独自に昇華させ、 さらに倒錯し、ある種の切なさをたたえた作品になっています。 特に「アリスゲームの後日談」とされるSIDE-Bに関しては読み進めるのも痛々しく、 愛らしいローゼンのドールたちが不完全な形で復活し、そして再び消え去ってゆく・・・ その過程の切なさが唯一無二の作品として本作を際立たせています。 一応成人漫画でありそういった性描写はありますが、それよりもドールたちに想いをこめ、 ドールたちを愛するそのロジックに酔う作品です。 人形愛好者(ドール・マスター)としての属性をお持ちの方にお勧めします。
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