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ビデオ撮影という設定で、インタラクティブに画面に介入する作品。
撮影者(=自分)の声・セリフはなく、相手キャラクターの反応とセリフで進行して行きます。

感心させられたのが画面や音へのこだわり。プレイには支障のないレベルで画面が揺れる(手ブレ表現)、ズームアップ・ダウン時の音(有りと無しでは臨場感がちがいます)、場面に応じて音声にきちんとエコーがかかっている等。
「カメラで本当に撮影している」と思わせる演出に唸らされました。

カーソルでスムースに画面が上下し、それに合わせてきちんと反応してセリフが出るとか、手の込んだ、そして手を抜かない作りにも好感度大です。

シーン自体は全部で6とやや少ないように思えますが、それぞれが非常に濃いので実用(笑)には問題無し。しかもメニューから直に飛べて親切なのです。
キャラクターがややリアル寄りと見えるかも知れませんが、内容に合っていて私は良いと思いました。声も良いです。

欲を言うならもう少し反応するポイントがあったり、リアクションに幅があればな・・・・・・というところですが、今の状態でも「ここが足りない」という感じはしなかったです。無駄を省いてシンプルにまとめた印象ですね。


1000円を切る値段に対して、作品のクオリティが高くて驚きました。おすすめです。