舉報鑒賞

SM、と一言で言ってもライトなものからハードなものまで種類や嗜好は様々。
それを全て一つにまとめたと言える作品がPIGEON BLOODだろう。

SM関係の作品は多くがそのライト層、ハード層のどちらかを取り込むようなものであった。
しかしどこまでがライトなのかだとかそんなのは人それぞれだし、どちらにも属さない人もいる。
こういうハードは好きだけど、あーいうハードは嫌いというような人もいる。
(私もそうだが。)
故に、心から楽しめる作品になかなか巡り会えないという人は多いと思う。

この作品はその全てを集約したものと言っても過言ではないだろう。
所謂ソフトSMと呼ばれるシチュエーションをはじめ、コアユーザー向けのハードなシチュエーションまで全てを取りそろえていると言っていい。
特にいいのが「中途半端な感じがしない」ということだ。
どのシチュエーションでもゲーム性をつけた上で、妥協のない仕上がりになっている。

「SMが好きならどんなユーザーでも楽しめる。」とハッキリ言える数少ない良作だと言えるだろう。
ライトからハードまで全てのSM好きにオススメできる作品だ。