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对「鈴の音を聞きに」 的赏析
2016年08月14日 伊達さん 先生/女士
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耳かき音声シーンをリードするサークルのひとつであるとみみ庵が作り上げたマスターピース、『鈴の緒を引けば』。 その続編にあたるのが本作品。 これが掛け値なしの傑作で、至高のケモノビエント体験を心ゆくまで味あわせてくれる。 サークル得意とするところの環境音や耳かき音はより磨きがかかり、今回、特に石畳に反射するような蝉の声、 粒の重い夏の雨なんかの環境音は音だけで夏を十二分に感じさせてくれるもので、見事としか言いようがない。 音叉のように音で耳を癒す器具を用いるという、特殊なパートもあって、ここは冒険しているのかと思いきや安全安心の癒しサウンド。 音を丁寧に扱われているのがよくわかる。 しかしこの作品はやはりテンというキャラクターなのだ。 あどけなさ+慈愛、初心(うぶ)さ+達観、というような相反する内面性を溶け込むように共存させた藤宮れんげさんのお声のすばらしさ。 演技にしたって、たわけという言葉ひとつにここまでニュアンスを持たせられるのかと。愛おしい、の「たわけ」、心して聴いてほしい。 前作からの流れで幾分か素直になったテンの、こぼれるいじらしいような本音、それを表現する美しい台詞回し…。 抱きしめたくなるほど可愛くて、ちょっとせつない。 同サークルの休日屋シリーズを聴いている人には、ゆるく世界観のつながりを感じさせるファンサービスもあり、至れり尽くせり。 しかし一番嬉しかったのは前回心を蕩かされたもふもふしっぽ耳掃除がたっぷりあったことかな。 + + きみのとこまで歩く、長い石段をのぼって。 反射する蝉の声、つたう汗ごまかして歌を口ずさむ。 鳥居をくぐった先にあの縁側が見えて。 きみの驚いた顔、覚えてた恋の歌、ぜんぶ忘れる。 夏がどこか遠くで鳴ってる。
(* 为必须项目)