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「モンスターと交わる女たち」 へのレビュー

禁断・見られたい、たくない、異種情事

2009年09月10日   未佐樹 さん

このレビューは参考になった x 4人

レビュアーが選んだジャンル :

このサークルさんの作品は幾つか読みましたが。
ある意味、大人の女のファンタジーと言っても良いと思います。
汚いものと美しいものと、人と異なるモンスターが絡み合う、数少ない作品です。

人外やモンスターが人間の女性と絡むと、そこには幸福になれない悲観が漂ったり、感じられます。
この物語に出てくる女性達も、それはあります。
行為に溺れているのが、モンスターのせいなのか、自分が欲望に負けたのか。
答えが出せずに身を任せています。
「小さな盗賊」と「知識の泉は黄昏時に」のヒロインは若く、未熟な部分をつけ込まれて快楽に溺れてしまいます。
盗賊のヒロインは快楽に溺れてしまいます。
それこそ、どっぷりと頭のてっぺんから足の爪先まで。
でも、知識のヒロインは、悪魔は虜にできなかったのかと思わせるラストです。
多分、機会があればこの悪魔は彼女を狙うかもしれません。
でも、救いが在るような気がします。
悪魔の快楽に存分に身を任せた後、寸前で拒むような気がします。
それは彼女が若くて抵抗出来る体力があるからではなく、自分が大切だからというわけでもなく。
女、だからです。
若くて、少女と呼ばれる年頃でも、女の狡さは持っていてほしいのです。

一番のお気に入りは「岩場の受胎」です。。
このヒロインにはできるなら騎士のままでいてほしい。、
そして、夜な夜な岩場に通って欲しいと思います。
彼女にとって、禁断の情事は毒ですが、薬でもあると思うからです。
イラストからはスケベとやエッチとかいう感情や言葉は感じられず。
淫猥・蜜月の情事という雰囲気を感じてしまいました。
モンスターがあまり喋らないので、ますます、そう思ってしまうのかもしれません。

次の作品はどんなものをと、期待してしまうサークルさんです。

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