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東西冷戦下のドイツをモデルにしたであろう作品の舞台設定や美麗で重厚なグラフィックによって醸し出されるシリアスな雰囲気はとても良い。
しかしながら肝心の内容が、序盤〜中盤までは良い感じで進んでいくのに終盤になっていきなりそれまでの謎が解明されてしまう部分は少々強引で、
もうちょっとじっくりできなかったのかと残念に思う。エピローグにしてもあっさりし過ぎかな。
一から十まで全てを読み手に説明する必要はありませんが、今作に関してはプレイ後に消化不良を感じてしまうのは否めない。土台がものすごく良いだけに勿体ないです。
キャラクターは、他の方も書いていますが男性キャラが立っていますね。特にアントニーオは完璧と言っていい完成度。声優さんの演技も素晴らしい。
最後に音楽に関しては、kt2という方が担当されているのですが、ジャズテイストなどを取り入れた落ち着いた印象のBGMで、作品とのマッチ具合も相まりとても気に入りました。