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「POISON SHOWTIME」 へのレビュー

オススメ! 細部に見るフェティシズム

2016年09月09日   房太郎 さん

このレビューは参考になった x 2人

ファイ○ルファイトの説明書に書かれていたポイズンの性別。
その一文に「流石アメリカだ!」と驚いた人もいれば「これがリアルなアメリカなのか」と、感嘆のため息を漏らした人もいるだろう。
そんな青少年の性癖を、スタート直後吹っ飛んでコースアウトしたドラッグレース車両が大破するもピンピンしているパイロットを見て歓声を上げる観客のごとく、アメリカ的に正しい方向へと向けたポイズンをふたなりの老舗終日庵が描く。
同人誌のイラストにはリスペクト元に忠実なイラストを心がける人もいるが、終日庵は作家の色が強い。そこには原作好きに違和感を感じさせるが、作家のファンにとっては「親しんだ料理人の作る新しい料理」のように期待を生む。
ポイズンを描くにあたり、ふたなり作品に多い女性体+男性器に留まること無く、幾つものフェチを研究し、その良さを引き出している。
私はこの際個人的な筋肉の線にのみ絞ってそれを評価するが、まず脂肪を感じさせる柔らかいお腹に浮かぶ腹筋、中性ではなく男性が女性化しようとした努力が感じられる。
また肘に繋がる二の腕の筋、肩から背骨をカバーする筋肉の厚みを、わざとらしくない程に抑えて表現している、しかしそこには確かに男だった筋肉がある。
それらに注意すると、作者が意図したかは分からないが、手も女性にしては大きく、しかし指は細く画かれていて、ふたなり作家の積み上げてきた綺麗な指先のラインと男性の面影を残しつつ女性的にそそるラインを見事融合させているように思える。
ただし一つポイズンらしさについて考えるなら、スト4の全体的な、洋風の濃さを感じる、より濃い化粧差分があっても良かったかもしれない。
どこか幼さを感じる可愛らしさもまた作者の魅力であるのだから、野暮かもしれないが。

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