レビューを報告する

  • 1.情報入力
  • 2.報告完了

このレビューを掲載しないほうがよいとお考えの場合は、理由をご入力の上、[報告する]ボタンをクリックしてください。
この報告は、レビューの削除をお約束するものではありません。内容によっては、削除されない場合もございますのであらかじめご了承ください。

「ささやき庵 朧 向日葵」 へのレビュー

オススメ! 話の内容が理解できたとき、ちょっと泣けた。

2011年09月06日   hiro.k さん

このレビューは参考になった x 10人

ささやき庵シリーズの最新作、朧(おぼろ)では、ヒロインはささやき庵の店員ではなく、主人公も客ではない。
ヒロインは主人公をだんな様、と呼ぶ。
そしてささやきながら、耳なめ、手淫…と奉仕してくれる。

季節は夏の夜をイメージ。本作品のヒロインである向日葵(ひまわり)が、
ささやき庵の始まりについて私達を導いてくれることになる。
シーンは5つ。各話の最初で、見ている夢が不意に切り替わるように場面が転換する。
シーンが変わるたびに、つい先ほどまでの内容が儚い幻であったかのような錯覚を受ける。
2話目の向日葵は、おさなさを残した妹風の可愛い声。主人公を「にいさま」と呼んでとても慕ってくる。
そして二人を強く結びつける、夏祭りの夜が訪れる…
3話目、4話目では、大人の向日葵が登場する。ここでもヒロインは、主人公を慕って奉仕してくれる。
恋仲ではあるようだが、結ばれない事情があり、一線を越えられない。

本作で1本の話として成立しているので、前作を知らない人でも楽しめる。
だが、既作(双葉 参)にて、この話に言及していたシーンがあり、それを知っていればより深く世界観に没入できるだろう。

本作は、今までの作品のような、癒しとしてのささやきだけではなく、
女の情念のこもったささやきがメインになっている。
愛しい人の心まで届くようにと、強い気持ちでささやいてくるのが感じられる。
小説を読み終わったかのような余韻が後に残る。

* は必須項目です)

理由*