舉報鑒賞

どんなキャラクターもそつなくこなす紅月ことね氏の、優しいお姉ちゃんキャラです。ダダ甘ですが、コミカルぽさではなく純粋な優しさが光ります。

体験版でわかりますが、各トラックは日記から回想風になっており、小さい頃から現在に続いていきます。そのため、最初の方のトラックでは、お姉ちゃんとはいえあどけない頃のキャラクターになっています。

小さい頃から、学生時代、それを経て現在という経緯がきれいに描写されていることが面白いです。お互いの感情が徐々に状況に近づいていくという感じで、月日が経ることで姉弟という関係の切なさが感じられます。

最後は姉弟という葛藤は解決されます(割とあっさりなので、ご都合主義と思われるかもしれませんが)。なので、後味の悪さが一切なく、大団円を楽しめます。

少し切ないストーリーと、優しいお姉ちゃんがお勧めです。