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「処女(童貞)が捨てたくて女子が必死な世界」 へのレビュー

オススメ! 女子達の内面描写に注目

2015年09月06日   Tallahassee さん

このレビューは参考になった x 2人

ダウンロードを開始してまず気付くのは、目を疑うほどの容量でしょう。
差分込みで本編474枚というCG集として希有なボリュームは、
特異な世界観の掘り下げに寄与しており、テキストの読み応えも充分です。

本作に多数登場するヒロイン達は、現実世界でいう童貞男子達のように
とにかく異性とセックスしたいと考えており、ビッチ(♂)である主人公を頼って押しかけてきます。
そして(現実の男子が都合の良い女子に出会えばそうなるように)都合さえ合えばいつでも交尾するセックスフレンドになっていきます。
しかし女子達も一筋縄ではいかず、かねてから試したかった特殊なプレイを主人公に要求したり、
コンプレックスを受け入れてくれた主人公に恋慕するも、援助交際という関係に心を痛めたりと
各ヒロインによってアクセントが付いており、長大な内容にも関らず飽きずに読み進めることが出来ました。
性欲と愛情が直結しているヒロイン達のモノローグがいとおしく、またエロいです。


以下は余談ですが
興味深いのが、逆転前と逆転後における女子との関係の変化です。
たとえば逆転前は「高嶺の花だから主人公では話しかけられない」だったのが、
逆転後は「向こうが主人公に声をかけたくて悩んでいた」となります。
しかしこれは逆転前と逆転後、どちらもそれぞれの性規範に基づいて作られた心理であり、
どちらかが正解であり本来の物、ということでは無いのだと思います。
ですから逆転後の主人公は、ビッチという立場で性規範を破壊することが出来るようになったが故に、
クラスメイトの女子達の内面を再発見するチャンスを得たのだと思います。
そのようなことも考えさせられる作品でした(勝手な深読みとも)。

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