この物語はあらすじを見るとデスゲームのように見えますが、
同じ日に様々な未練を残しながら死んでしまった12人の参加者達の人間ドラマという面が強いです。
12人それぞれが目的を持って選定に参加し、時には残忍な行動に出ることもありますが、単純な善人・悪人は一人も存在しません。
選定が進むにつれ参加者の心情は様々に変化し、人間の多面性が見られるのが興味深い作品でした。
描き方はややあっさりとしているかな、と感じる面もありましたが、その分ダレることはなく、最後まで一気に読めました。
フルボイスのうえ多くのCG、2つのボーカル曲、と演出面のレベルも高く、値段分の価値は十分あります。
ノベルゲーム好きならプレイして損はないでしょう。
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