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「楽園魔城リピュアリア」 へのレビュー

オススメ! アクション・ドット・ファンタジー世界観の見事な融合

2013年07月04日   コチップ さん

このレビューは参考になった x 2人

DLサイトのレビューでは、特にレビュアーがお勧めする数作品を「イチオシ」に指定できます。
いつ使うべき物かずっと迷ってきましたが、このゲームをやって、はっきりそれが今だと悟りました。

私がこの作品に感じる一番根本的な魅力は、世界観の魅力です。
良質なファンタジーは、物語の人物達抜きでも、残った世界観だけで人の想像力を煽り、惹きつけるといいます。
私はこの作品にその類の魅力を感じました。

舞台となる魔城は、混沌の一言。無秩序に増改築を繰り返し、管理されぬ放棄区域がどんどん肥大化する。さながら、かの九龍城のような猥雑とした空気の中、住人達は気ままに、かつ秩序を生み出しながら、逞しく生きます。
このゲーム、いわゆるモンスター図鑑的なコレクション要素もありますが、本編で語られない城の外の世界の様子や住人達の性格付けが、こうしたシステムでも匂わされ、これがまた世界に奥行きを与えています。

しかし、決して雰囲気だけのゲームではありません。
「アクションゲーしてとても面白い」
「ドット系エロゲーとしてとてもエロい」
このシンプルかつ最重要の2点をしっかり満たしていながら、「二つの要素がよく噛み合っている」という難題を、見事にやってのけています。
それは、アクションも、エロも、世界観を構成する必然の一要素・一場面にすぎないからです。
だからよくある、エロゲーに無理やりミニゲーム的アクション要素を入れたり、アクションゲーに無理やりエロをねじ込んだりようなぎこちなさは、ありません。

さらに恐ろしい事にこの作品、現時点でまだ未完成で、今後のバージョンアップを控えているようです。
この世界観で続編が出る事にも期待しつつ、これも待つ楽しみがあります。

私ならもう千円高くても買いだと思います。

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