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「ユメミルクスリ」 的鑒賞

ほどよい鬱加減

2013年05月28日   wss 先生/女士

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鬱ゲーといえば鬱ゲーですが、どこか妙な明るさと不安定さのある作品でした。

ヒロインは基本的にお先真っ暗です。そんな境遇に引き摺り込まれていって、主人公はどうなるのか?彼女達を救済できるのか?というのが各ルートの本筋です。
エロゲイ先輩や妹という味方はいますが、基本的にはヒロインと主人公の二人だけで何とかならないといけません。閉塞感や不安感、不快感が漂っていて、爽快感みたいなものは後ろ向きなものばかりです。
ハッピーエンドはそれらから解放されてやっと一息つく、といった具合で、後味最高とは言えませんが、ほどよく安心できる感じでした。救いはあります。

モブのクラスメート達の軽妙で中身のないノリだけは合いませんでしたが、家族やエロゲイ先輩といったキャラ達がいい味を出していて、シナリオもヒロインと二人だけの世界を作っていく(というか落ちていく)感じがよかったです。

手放しにお勧めできる作品ではないですが、エンディング後の清涼感は一度味わう価値があると思います。

* 為必填項目)

緣由*