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　丁寧な催眠の掛け方に感心した一方で、いくつか聴いた(他のサークルさんの)既存の作品と違った形式でちょっとビックリしました。
　ビックリしたポイントは、効果音ナシ、状況イメージの少なさ(あなたはいま草原にいます……的な物)の二点ですね。
　ほとんど、この作品は身体的イメージに頼った催眠です。
　私は初心者も初心者なので、このジャンルの常識に欠けているのですが、やはり日進月歩ということでしょうか。催眠的手法には四年前と比べ、大きく変化があるのかもと感心させられました。

　とはいえ、催眠として不足があるわけではありません。
　声優の胡桃れみさんの声は、吐息交じりの柔らかい音色。聴いていて心地よい声ですね。
　逆に何度か意識が飛んだくらいリラックスできます。(笑)
　他のユーザーさんが指摘しておいでのように、床オナという一風変わったセルフがあるのも特徴的で、この作品の大きな魅力でしょう。
　すべてを委ねるように再三誘惑してくるところもすごく良いですね。なんか、変な宗教勧誘に引っかかってるみたいな破滅的な快楽があります。
　惜しむらくは、シナリオに少しばかり混乱が見られたところかな。エロパートでちょっと混乱しました。

　感想をまとめますと、コスパに優れた良い作品です。多少の瑕疵もありますが、楽しむ分に不足はありません。