本作は、少女の微笑み・笑声、あるいは撃たれた悲鳴と銃声をワンセットにしたかなりマニアックな作品です。
ぴぐみょんスタジオさんは、ある特定の音やワードをミニマルミュージック的に繰り返させることで、催眠的なトランス状態に導くこの「催眠律動音響」シリーズを制作しておいでですが、この作品は特にマニアックな印象です。
そう言いますのも、BGMであったり、あるいは何かを象徴するような短いメロディや環境音を用いることで作品を構築している他の作品とは違い、本作はただ笑声+銃声、または悲鳴+銃声のみ。
様々なバリエーションこそありますが、基本的にはその組み合わせを聴く非常にストイックな作品になっている。それがゆえのマニアックという印象ですね。
銃声が射精のメタファーである点は作品紹介でも触れられていますが、そのすり替えが自分の中でできないと意味不明になってしまう感触があります。
こうしたすり替えは、悲鳴が嬌声にも似たものを採用しているので、できないこともない作業だと個人的には思います。マニアックであることは否めませんが。
ちなみにですが、個人的には、適当に複数のファイルを再生して利用してみています。
複数の笑い声、悲鳴と銃声が入り混じる錯雑とした音声をオカズにしておりますと、我ながらマニアックなことをしているなあという感慨を覚えました次第です。
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