舉報鑒賞

　ヤンデレ系統ということで購入。
　内容に関しては説明書き通りで、ヒロインは本当に一途で独占欲が強く、愛が深いです。
　意に添わぬ事があった時の声の調子の変化は、平常時の明るさとはテンションが全く異なり、その差にドキッとさせられます。
　しかし、多少病んでいると言っても、やはりそれは愛ゆえのことであり、弟を痛めつけたりだとかということは一切ありません。それはあくまで最終手段であり、その時には自らも共に、という覚悟があるのです。
　血を、スプラッタな場面を見せれば良いのだという安易な考えではなく、この絶妙なさじ加減が心憎いです。

　後半に入ってからは終始あまあまで、不幸な結末を迎えることもありません。余りにラブラブすぎて、夜に聞いてしまうと眠れなくなってしまう程です。

　結論として、この作品は時間も長く、とてもおすすめです。
　ヤンデレに興味が、でも余り痛いのは……という人も特に満足できるでしょう。