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これは見下ろし型レトロRPG風の画面で展開される、ADVゲームです。
古臭いけれどほのぼのとした情景は、この作品の雰囲気にマッチしています。
選択肢などは存在せず、全50話の短編を読み進めていくのがゲームの目的となります。

世界観はオーソドックスなファンタジー+少しだけ近代的文明が流入している世界。
とある王国の片隅で魔法の薬を販売している双子の姉弟を中心に、物語は展開していきます。
ほぼ全ての話おいて多くの魔法の薬が物語に絡み、様々な出来事が巻き起こります。
基本的には穏やかなコメディですが、時にはシリアスな物語や、ぞっとするホラー展開もあります。

姉弟の他にも、彼らと親しい喫茶店の女主人、顔なじみの魔法学校の女生徒、下らない喧嘩ばかりする男女の冒険家コンビ、古代の遺跡を追う女性記者など様々なキャラクター達が物語を飾り立てます。

この作品には体験版もありますが個人的には作者HPにてフリー配布中の、世界観を共通した「魔法石三部作」から触れて欲しいです。
過去作なので演出面では今作に劣りますが、同作者の魅力を理解していただくにはうってつけです。
そうすれば演出のパワーアップに感動出来る上に、過去作キャラ達の再登場にもニヤリと出来ます。

肩肘張らずにプレイできる短編物語、お手隙の際には実にお勧めです。