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音撫屋さんの作品はほぼ全部購入しているくらいファンなのですが、今回の作品は特に凄いですね。
耳かき効果音のクオリティの高さと、脳が溶かされる声質をもつ「かの仔」さんの演技力で大人気のサークルさんが、その実力をこれでもかと披露してくれています。
12か月分の耳かきが収録されており、それぞれが全て違った耳かき音。しかも1月あたり平均13分ほどあるため、総収録時間は3時間に迫る勢い。
代表作である「耳撫屋」のようにシャンプーなどはありません。耳舐めもありません。本当に耳かき特化です(もちろん梵天や耳フー、耳マッサージなどはあります)。しかしそれでいて全く単調ではありません。何故なら耳かき中の彼女からの語りかけがどれも萌え殺す勢いだからです。密着感のある高レベルのバイノーラル録音と、かの仔さんの声質があいまって溶かされます。それでいてどれも自然なやりとりで、甘すぎない。そして若干下半身にくるセリフ選び。(「グリグリ」とか「入れるよ」とかを耳元で吐息混じりに囁くのは故意犯でしょう)
音撫屋さんの脚本が凄いところは、理想化された萌えとイチャイチャを、全く現実離れせずに提供出来ている所です。この「声」に本気で恋してしまう人も出てくるのでは?と思うほどです。
まさに疲れ切った現代人の救いとなるであろう大傑作です。この作品は2015年のスタートに相応しく、変化する同人音声界隈に「リアリティのある萌えとはなにか」考えさせる一石を投じたと思います。