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■良い点
作品のたくさんの要素が組み合わさり一つの物語を作っていることが一番の高評価。

戦の気配が音を立てて近づき、人々が徐々に追い詰められつつある時代背景において、各登場要素がその時代背景に相応しい言動をする。
魔物は私利に忠実に、人々の中にも混乱に乗じて羽目を外そうとする者がいる。避難民を襲う野党がいるかと思えば自らの立場を考え魔王側に抵抗しない選択肢を考える領主もいる。
そのような中、主人公のフィーナは誠実に、時にずるく立ち回ることができる。

町の人といった群衆の中にも小さなイベントが用意されており、プレイヤーは彼らに協力や非協力の選択をすることができる。この選択の幅は結構広く、楽しめた。
音楽に関しても物悲しいフィールドBGMは荒涼とした物語の背景にふさわしい。強敵が主人公のレベルが上がることで雑魚になった場合は戦闘BGMに切り替わりすらしないといった細かな気配り。これのおかげで戦闘BGMに切り替わると緊張が保てる計らいもある。

エロに関しては想像力を膨らませられると倍増すると思う。シーンとして収録される以外に戦闘中でもエロ要素が絡んでくるため自分の選択で適宜妄想を膨らませることができる。

■要望
他のレビューにもあるが、面白いだけにもう少し長さがあるとうれしい。2週目にのみあらわれる強敵などを期待してはいけない。
主人公の服装がもう1パターンくらいあるとさらに良い。(作り手の仕事が増えてしまうけれど)
(エルザとの関係が深化するような後日談が欲しい・・・)

■総評
物語の統一感がしっかりある。
エロ要素はADVエロゲーよりも強い、時間も短く済む。延々喋ったりしない。
長さは短い。
十分お勧めできる。