舉報鑒賞

アート系のショートアニメを見てるような気持ちにさせる芸術的な作品です。

キャラクターデザイン、線と塗りの表現、肌の質感、
モーション、空気感、時間感覚、カメラワーク。
そのすべてに、ただのエロゲーとは一線を画する独自の感覚が貫かれています。

背景のストーリーを知らないまま遊んだのですが、
圧倒的な世界観に引き込まれました。

レンダリング済みの3DCGアニメーション動画を
選択肢によって展開させるシステムになっています。
ヒロインにいくつかのパラメータを設定するなどして
ゲーム性を持たせてありますが、やり込み要素はありません。

残念なのは声です。
声質自体はいいのですが、発声と演技がイマイチなのと、
ミックスが悪いのかリップシンクの問題なのか分かりませんが、
映像から浮いて聞こえてしまうのが勿体ないと思いました。

ゲーム的な要素を一切廃して一本の映像作品として徹底して作り込めば、
今まで見たことのないような素晴らしいものが出来るのではないかと
期待ついでに妄想しています。