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「ふたなり エレジー」 へのレビュー
2014年09月13日 霜月さん さん
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絵柄は好みが分かれると思いますが、ストーリーは上質なものだと思います。 ふたなりがごくまれに生まれる世界で、男性とも女性とも違う両性具有者は差別され、迫害を受けるというのが一般常識。 主人公のふたなり少女も、学校でのいじめや、母親からの虐待などで日常的に神経をすり減らして生きて来た。 物語は、母親の死を告げる一文から始まります。 ふたなりに対する世間の冷たい眼差し。同級生からの陰惨この上ないいじめ。血の繋がった家族であっても愛せない、あるいは世間の差別的な目に晒されたせいで疎ましく思うようになってしまったり、とにかく「ふたなりである」というだけで「悪」とみなされてしまうような、そんな暗く悲しい雰囲気が、物語の大半を覆っています。 でも主人公の義理の母親となってくれた女性や、その娘、新しい学校で出会った友人らとは、一悶着の後、ちゃんと心を受け入れ合って、幸せな関係を築いてくれます。 陰惨で悲しいシーンも多いですが、ハッピーエンドなので、頑張るヒロインがお好きな方は、じっくり楽しめると思います。 あるコンプレックスや悩みを抱えている人ならば、この物語の優しさが身に染みるかもしれません。 母親に愛されなかった、誰からも受け入れられることを知らなかった主人公は、何か起きても全部自分が悪いのだと思い込んでしまう。とても憶病で、言いたいことの半分も言えず、やってもいない悪事に頷いてしまったり……そんな弱さ、儚さ、要領の悪さは、とても現実的で、見ていると胸が痛みます。 選択肢は二週目に一つ出て来るだけですが、ストーリーは読み応えありました。 Hシーンも色々ありましたが、シーン自体は短めで官能小説っぽく、「ぬるぬるぐちょぐちょエロシーン!」を期待すると、物足りないかもしれません。 血みどろリョナとはまた違った、優しい素敵なADVです!
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