鬼畜・凌辱を娯楽として楽しむには倫理観が必要だ。
登場人物が常識的であるほど、あるいは読者が倫理的であるほど、描写される残酷さは対照的に刺激として浮かび上がってくる。
その意味で、今号の巻頭を飾る作品は見事としか言いようがない。
若い過ち。常識的な懊悩と焦り。と同時に暴走していく残酷さ。
オカズとしてのエロスだけでなく、漫画としても読みごたえがある作品の数々にはただただ驚くばかり。
性癖に合致しなくとも、倫理観の後学のためにもぜひ。
漫画の登場人物のみならず、あなたの心にも確かな爪痕を残すだろう。
その痛みを知的好奇心に向けるか、性のはけ口に向けるかはあなた次第だ。
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