Laporkan ulasan

ジャンルとして読むならば、たしかに幅広く取り扱っています。
男性受けで女性優位の話もあるし、逆に、強気な女性が男性優位でリードされるといったシチュエーションもあります。

いずれの収録作においても共通しているのが、男女の間にある『身近な仲』と身長差を象徴とした『上位下位』の差といえるでしょう。

女社長と秘書であったり、元教師と元教え子であったり、先輩後輩、お隣さん同士などなど、ある程度の見知った仲である『近さ』をベースにして、体格差、身長差をはじめとした二人の間柄に存在する上位と下位。リードする側される側を示しています。

そのため、ちんまりした女性と高身長の男性。あるいはショタとお姉さんといった『差のある男女』の和合を描き出していて、視覚的な特徴だけでなく、二人の間にかわされる言葉を通じて、上下の関係を艶っぽく演出しています。

対等な人間同士だけど、二人の間には明確に首輪をつける側とリードを握る側がある、上位下位の存在を示した時代性のある作品であるともいえます。