استعراض التقرير

女性に精神を犯される、という感じのアブノーマルな作品を様々な形で表現されるサークルさんです。今作もまさにそういった内容。
　「心の犯し方」には、深々と染めるように犯すタイプと、激しい雰囲気で問答無用のレイプのように犯していくタイプの二通りがあると思います。今作はその両方を緩急付けて使い分けたような内容です。特に、声優の演技が素晴らしく途中、神様に祈りを捧げるような場面では、スゥー……と凶暴なレイプタイプから、染めていくタイプに変貌していきます。その際の慈悲深い神聖な空気をまといながら、一方で男に向かって絶対者のごとく高圧的に卑猥な命令をする様には、何か本当に神々しい響きがあります。そういった「神聖さを装った凶悪さ」のギャップ、そういった演技をする腹黒さなどがこの作品をよりアブノーマルな雰囲気にさせているのだと思います。
　今作は本篇の補足的な作品も入っており、色んな形で本篇を楽しめる工夫がされていて面白いです。
　この作品に限らずですが、耳元で話す系の演技ではリップノイズが入っていると、より耳元ギリギリで話されているような臨場感が増すのではないかと思います。
　あとこの声優さんの声は基本、可愛らしい高音です。しかし、ぞくりとするようなボーイッシュ声も相当上手いので、そういった要素を生かした酷烈な凶悪キャラにもいつか出会ってみたいです。