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「M紳士のオナサポ支援の館・魔汚館 上級 Ver零」 へのレビュー
2014年10月12日 ビーセット さん
このレビューは参考になった x 5人
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本作最大の特徴は零のキャラ造形が正統派ドSに徹底されている点にある。 「優しげだけど実はドS」というSキャラによくあるギャップ要素やヤンデレの延長線上のSなどと異なり、零というサディストはシンプルにサディストなのである。この為、キャラ特性に振り回され、結果的に広く浅いだけの人物像に陥る失敗を犯していない。そこが本作最大の魅力だと考える。 具体的に言うと、零の構成要素がどれもちゃんとSっぽいのである。例えば軍人という設定、1ミリとも手心を加える気の感じられない不遜かつ高圧的なセリフ、支配者らしい意思堅固さを感じる響きの強い声、好戦的なベテラン軍人ぶりを思わせるイメージ画などなど。 このような奇を衒わない、SっぽいSキャラというのはその単純さ故、多そうで案外少ない。 また熱の入った口調でMを過呼吸になりそうなほど変態的興奮に引っ張りあげていく様(ゴミ箱シーン等)や、何気に褒めて飴を与えている様(終盤の身分昇格等)は実にカリスマ調教師的。 そして何より、結構笑う所が良い。普通この手の正統派ドSキャラは厳格さを念頭に置きすぎて雰囲気が終始平坦になりやすい。しかし零の場合は厳格さの中に何度も嘲笑して顔をほころばせるかのような場面があり、これが加虐行為をしっかりと愉しんでいる零の心情を聴き手によく伝えている(最後の悪戯っぽさなどはどこか少女的可憐さすらある)。 ただ敢て難を言えば、完全非接触の設定はこのキャラには合わないのではないかと思う(そもそも軍人上がりなので一般人が乱暴に及んだとしても余裕で捌けそう)。手拍子場面も鞭のスナップ音のほうが零らしいような…… 「Mが喜んでいる姿にSが喜び、Sが喜んでいる姿にMもまた喜んでいる」という形が最良のSM関係と捉えれば、零は超冷徹であるが故に最もM思いなキャラとも言える。 と言うわけで、正統派ドSをお求めの方々には是非お勧めしたい作品である。
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