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「愛紡島の女神サマ」 へのレビュー
2016年07月26日 穂積 さん
このレビューは参考になった x 2人
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前2つの単行本(BJ047266、BJ066698)が「ぽっちゃり」を前面に押し出していたのに比べると、本作はそこに重きを置いていません。 もっとも、短編集だったのと違って本作は一連の長編なので、ストーリー性にこそ重点がある内容となっています。 [作品内容]に書かれたように女が男に逆夜這いする風習の島に、それと知らず訪れた主人公が色とりどりの女性と体を重ねる話です。 こんな行事があるくせに島には若い男が少なく、年齢と島外の両方の意味で新鮮な男として現れた主人公は好青年なのも相まって引っ張りだこになります。 ただ、そこまではハーレム乱交もののようありながら、蓋を開けると大きく違っています。 一人のメインヒロインと結ばれるまでの純愛系なのです。 作中冒頭の失恋がきっかけで、女性不振に陥っていた主人公にはこの島の風習は逆効果で、肉体的に嬉しいとはいえ、初対面の男である自分に抵抗なく股を開く女性達を目の当たりにして余計に思い悩んでしまいます。 そんな中で出会ったメインヒロインは優しく微笑み親切に接してくれて、雌としての面ではなく、女の子としての可愛さに惹かれていくものの、その娘は身持ちが固くて肝心の逆夜這いには参加していないため、じれったいくらいのスローペースで接近していく王道ラブコメを芯にした作品です。
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