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作品側の[ジャンルタグ]に「アナル」が登録されています。
確かにこの単行本では収録作品の全てでそのタグに相違なく、そっちの穴をほじくり回して快楽に震える描写が発生します。
しかし、女性が有する穴が使用されるのは全収録作で1話だけです。
この矛盾の真相は簡単です。
サンプルからも分かるように穴を掘られるのは男の方だからです。
全話で必ず女性が男の穴を責め立てる単行本なのが第一の特徴です。
ただ、個人的には最大のアピールポイントは別の所にあります。
表情描写です。
同じページの上のコマでは笑顔で母性的にすら思える慈愛の表情をしていたのに、下のコマではスッと冷たい眼差しに変わり、憤怒とも軽蔑とも思える恐ろしい眼光で見下して、終いには妖艶に微笑む、攻めに回った女の怖さが最高に良いです。
外面の良い表の顔から瞬時に切り替わる女性特有の二面性が見てはいけない物を見てしまった優越感を刺激しつつ、容赦のない攻めの姿勢がM心を潤してくれます。
しかも、冷淡さだけではなく、情熱的な側面も素晴らしいです。
つまり男を調教して悦に入り、頬を上気させた興奮する女の顔です。
性的な興奮に加えて、主導権を握って男を操っている嬉しさが見て取れる良い笑顔です。