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「熟コス―熟女だってコスプレがヤりたい―」 へのレビュー
2017年05月20日 穂積 さん
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「遠くの親戚より近くの他人」と言う諺がありますが、本作の人妻アシスタントは「無関心な夫より近くの他人」と言う心境に至ってしまうほど欲求不満が限界に来ている状態で物語がスタートします。 第一に、そこら辺の描写を明確に描いているのが高評価です。 つまり、不倫を犯す禁断性をよく分かっていて、夫以外の子を孕んでしまう危機感を痛いほど感じているのに、持て余した性欲に負けて自分から一線を越えてしまう、女の肉欲が図解したかようにハッキリ実感できるのです。 一方で、コスプレに関しては人並みの羞恥心を持っています。 二次元特有の現実離れしたコスチュームを着る恥ずかしさ、アラフォーで年甲斐もなくセーラー服とか着ちゃってる恥ずかしさ、そんな格好で外に出ちゃう野外の恥ずかしさ、羞恥責めの三段構えです。 その過程で、行為を重ねるうちに、夫への忠義から主人公への愛情へと天秤が傾くのが描かれ、酸いも甘いも知るはずの熟女が初めて恋に芽生えた少女みたいに思い悩むのは見応えのある上手さです。 さらに、昔馴染みのコスプレ人妻が途中参加して、バトル漫画のライバルキャラみたいにお互いを意識して高め合う構図も良くできています。 (持て余した性欲)+(芽生えた愛情)+(ライバルとの競争心)>(不倫の抵抗感)+(コスプレの羞恥心) という方程式が男心を掴む作品であります。
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