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「ボーイ・ミーツ・ハーレム【1話体験版付き】」 へのレビュー

ハーレム過ぎて気弱な少年が成長してしまう

2018年07月30日   穂積 さん

このレビューは参考になった x 6人

【収録作品】に書いてある「出会ってハーレム」以外はシリーズ作品です。
そして、全てがハーレム作品です。
この計算式はどういう意味かと言うと、全200ページ以上あるのに男、いわゆる竿役は2人だけの単行本です。
ちなみに、女性は名前有りのメインヒロインおよび準ヒロイン枠だけでも両手の指でも足らない人数で、名もないモブも含めれば指折り数えて二周してしまいます。
「南国ハーレム」に始まるシリーズは1話まるごと読めるので流れは掴めると思いますが、個人的には主人公がショタ気味な少年なのが重要だと思います。
彼の行く所にハーレムが完成する運命なのは雪国でも熱帯でも変わりないものの、男が若いおかげで半ば必然的におねショタが発生するのです。
そこで妙な矛盾が生まれます。
冴えない少年なので異性にウブで不慣れなのは1話目で理解できるかもしれません。
それが彼の可愛さでもあり、女心をくすぐり、情欲を煽る燃料だったりします。
しかし、ハーレムを重ねるあまり、さすがに練度が上がってきて、いっぱしのヤリチンと化してしまうのです。
でも、やっぱり受け身で押しに弱い少年なのは変わりません。
逆に言えば、草食系男子としての共感性を失わずに、1人の雄が多量の雌を返り討ちにする征服感を両立した作品なのです。

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