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「聖マルガレタ学園 恥辱女淫破滅編」 的鑒賞

なにげに拷問される女性視点が多くて新鮮な巻が収録

2018年10月27日   穂積 先生/女士

このレビューは参考になった x 3人

まずデメリットを挙げると2つです。
「重複」と「色彩」です。
前者は言わずもがな、同人を再録した単行本の性質上、先に同人版を買っていればダブるリスクは避けられません。
後者はサンプルページを見れば一目瞭然、同人版はフルカラーなのに対して本作は白黒なので、味気なさは否定できません。

次にメリットを上げると3つです。
「価格」「緩和」「新規」です。
第一に、販売形態で差があるので同人版1冊を仮に700円とします。
本作の収録物をそれで全部集めようとしたら3,500円かかるのは小学生でもできる計算です。
他方では、もし3巻分ダブっていたとしても、残り2巻分を同人版で買い集めるなら、これ1冊買った方がまだ安い計算です。
また、上記した白黒化は何も悪い事ばかりとも言えず、本作の持つ強烈な生々しさを幾分か緩和する効果がありました。
これは主に女性の恥部、粘膜のピンクがかった赤みが無くなったことで、それを痛めつけるプレイがある程度は記号的になり、男には無いはずの器官に激痛を錯覚する心配はしなくていいと思います。
ただ、それでもなお拷問の威力は変わりなく、とんでもない躍動感を維持しているのは流石の一言です。
さらに、本作は純粋な同人再録ではないのが最大の見所です。
描き下ろしがあります。
しかし、あまりに既作に馴染みすぎていて、同人版を未読だとどこが新規描き下ろしなのか判別できないかもしれません。
いえ、第一人者気取りの鼻持ちならない自慢ではなくて、すみません自分もあとがきまで行って「え?描き下ろしあったの?!」と驚かされました。
とにかく、ファンなら見落としたくないのは確かです。

* 為必填項目)

緣由*