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RPGとかでは、炎タイプには水タイプの攻撃が、草タイプには炎タイプの攻撃が効果抜群でダメージ2倍になる、各々の弱点を突ける属性が存在します。
本作の場合、サラリーマンに効果抜群な作品に感じました。
それと言うのも、[作品内容]の◆トラックリスト◆を見ていただくと、各章のタイトルに「お疲れのおにーちゃん」だの「落ち込んでるおにーちゃん」だの書いてあるのが鍵です。
サンプル音声を聴けば、仕事で疲れて帰宅した所を黒ギャルが出迎えるシーンから始まるのが参考になるはずです。
そのトラック以外も全てで共通するのは、仕事で疲弊して家に帰り着くと、黒ギャルが優しく迎えてくれるフォーマットです。
強いて違うポイントを挙げるなら、主人公視点が徐々に黒ギャルに心を許していく、距離の接近です。
彼女に敵対心を持っていたとかではなく、年下の女の子に甘えるのを遠慮していたような印象が感じ取れ、確かに大人の男がJKにすがりつく絵面を躊躇するのは納得です。
しかし、黒ギャルは落ち着いた包容力で急かさず彼を受け止めて、仕事の愚痴を聞いて慰めてくれたり、食事を作って待っていてくれたりします。
また、この主人公視点は仕事で理不尽に叱られて、精神をすり減らしているものの、それで逆ギレしたり当たり散らしたりできる粗暴な性格ではなく、むしろ暗く落ち込んでしまう人間らしいのです。
それを見かねた黒ギャルが献身的な癒しを与えてくれるので、没入感が素晴らしく良いのです。
誰しも会社勤めなら、上司や取引先に叱責されて、モヤモヤを溜めたまま帰宅することはあると思います。
それをビッチからは程遠い、純情で家庭的な女の子が誠心誠意もてなして、数少ないHな知識を総動員してたどたどしくリードしてくれる最高の完成度でした。