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表題・シチュエーションに興味が沸いたので購入しました。

妹「すみれ」とその親友「風花」が登場します。
風花は眠らされているため、状況に応じて台詞や心情を語ったりはせず(できず)、かといって「兄」に喋らせるわけにもいかない中、傍にいるすみれが目の前で起こっていることを話す構成になっています。
こう書くといかにも理屈っぽいですが、実際に聴いていて説明くささはほとんど感じませんでした。
すみれは兄に毒づいたり、風花を心配したり、自分にツッコミを入れたりと感情豊かに話し、それを楽しく聴いていると自然と今の状況も細かくわかるように工夫されています。
すみれの台詞と風香の吐息などが、薄く重なりながら同時に流れるので、傍観者的に引いてしまう感じはなく、むしろ逆で、非常に臨場感がありました。

特殊な設定を特長として活かしていて、とても面白かったです。
ノベルゲーム風の台本ビューアまで付属していて、ボリュームの面でもお勧めできる作品だと思います。