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この作品の特徴は「弟くんにずっと付き合って、通話を繋いだままいろいろ音を出して安心させてくれる」です。
音声作品でこういうコンセプトのものって結構珍しいです。
(機械越しの冷たいコミュニケーション、という感じではありません。忙しいのに嫌がらず構ってくれてるってことです。)

幾つかの場面で、梨菜お姉さんの口からその事をはっきりと言ってもらえますが、そこ以外ではそういう話題になりません。
なのでずっと一緒にいる一体感というか、梨菜お姉さんに構ってもらえてる感に集中しすぎてしまうと、最後のトラックで「…あっ!これ忙しいのにわざわざ電話で構ってくれてるんだった!」となりがちです。

…別にそれでもいいっちゃいいんですが、この作品のせっかくの特異性・売りを味わうためにも、この点をきっちりと念頭に置いておいた方が作品を楽しめると思います。