少し変わった設定の作品で、ラストの特別サービスを除くと施術師のお姉さんはお客さん(聴き手)に一切触らないというルールがあります。
そのため、筆記音や水音のようなトラックは勿論、シャンプ-や髭剃りのようなトラックでも”疑似”と書いてある通り、実際に髭剃りやシャンプーをしてもらえるわけではありません。
しかし、お客さんがヘッドホン越しに音を聴いているという設定は、言い換えれば自分も目隠しをすれば作中のお客さんと全く同じ状態になれるということで、臨場感のある設定だったと思います。
もちろん効果音だけでなく、施術師のお姉さんもしっかりと合間合間で喋ってくれるので、単に効果音を聴くだけでなく、ゆったりとした喋り方でも癒やされました。
効果音もバイノーラルで録音された自作というだけあって、非常にリアルに感じられ、日常でも聞く機会の多い音も、こうやって聴くと普段と違った趣がありました。
また、鉛筆やチョーク、夏の田舎を彷彿とさせる環境音+砂利の上を歩く音はノスタルジーな雰囲気に浸れて良かったです。
施術師は触らないというルールというはありますが、ラストの特別サービスのトラックではそのルールも撤廃されて、回春マッサージ的な内容になります。
尺も一時間ほどあるので、エッチな内容を期待して購入した人間でも満足できるだけのボリュームがありました。
また、施術師のお姉さんは、特別サービス中はフランク(恋人っぽい)な喋り方になるのが良かったです。
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