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「純嬢恋歌」 へのレビュー
2018年03月15日 一陣の光 さん
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カラダを汚されても屈しない、高潔で矜持を持った ヒロイン像が記憶に残る、”犬江しんすけ”先生の短 篇三本に、前・後編一本、三話構成な中篇一本を収 録した、成人向けでは自身初の作品集。 印象に残る収録作品は、いじめられっ子”高田保”が、 クラスメイト達に強要されて、土下座・告白。その 相手・クラス委員”白石千影”は、彼の覚悟と男気か ら、経験は無いもののカラダを許すことに・・・な 短篇「土下座の花道」。~優しくするんだぞ~と念 押しされるも、彼女の処女なカラダを見た途端、豹 変する”高田保”に共感できる、お話でした。 読んでいて感じたのは、どんなに乱暴な扱いを受け ても矜持を失わず、高潔であり続けるヒロインの姿。 快楽に、その身を流されそうになっても正気を保ち 続けるヒロイン像は、記憶に残りました。 清潔感のある筆致ゆえ、輪姦を描いていても重苦し い読後感を読み手に抱かせない、とても稀有な一冊。
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