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「純愛リリシズム」 へのレビュー -> Recensione per "純愛リリシズム"
15/01/2017 一陣の光
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ミステリアスなヒロインを巧みに描きあげる筆致が強く 印象に残る”美矢火”先生、上・中・下で構成された中篇 一本と短篇六本が収められた、自身三冊目の作品集。 印象的な収録作品は、オトコの欲望にカラダとココロを 汚された(けがされた)ヒロインと、彼女のカラダに欲情 するココロと闘う(たたかう)主人公の葛藤を描いた中篇 「私の好きなおじさん×俺の好きな家出少女」と、卒業 し、十八歳になったヒロインが、教師な主人公に処女を 捧げる「プレゼント」の二作品。 読んでいて印象的だったのは、”欲望”と”理性”のせめぎ 合いを丁寧に描写した、その構成力。際立った”純愛”を 読者へ伝える事に成功しています。そして、カラミとな れば、今まで押さえつけていた”欲情”が、熱く・静かに 臨界点(りんかいてん)を迎える、パッシブなカラミを見 せてくれました。”美矢火”先生の巧みな進行と構成力が、 読者を、高品位で上質な読後感へと誘う(いざなう)一冊。
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