レビューを報告する

  • 1.情報入力
  • 2.報告完了

このレビューを掲載しないほうがよいとお考えの場合は、理由をご入力の上、[報告する]ボタンをクリックしてください。
この報告は、レビューの削除をお約束するものではありません。内容によっては、削除されない場合もございますのであらかじめご了承ください。

「キミセン」 へのレビュー

”設定の妙味”が生きる、男・女双方の一途な想い。

2017年01月27日   一陣の光 さん

このレビューは参考になった x 0人

レビュアーが選んだジャンル :

登場人物の設定に、名家の子息やお嬢様が頻繁に登場する
”橘由宇”先生・三話構成の表題作と短篇八本が収められた、
自身初の成人向け作品集。
印象的な収録作品は、地位や金に、目がくらんでしまった
輩(やから)の相手に”うんざり”していた、名家の生まれな
主人公。そんな彼が見初めた(みそめた)ヒロインは・・な
「ずっと一緒に」。主人公が、ヒロインに惹かれた理由を
切々と説く(せつせつととく)構成に”橘由宇”先生ならでは、
な、独自性を感じさせる短篇でした。
読んでいて印象的だったのは、登場人物の人間性をキッチ
リ盛り込んだ設定の妙味。なぜ、彼女・彼氏とカラミに至
った(いたった)のかの、動機づけを丁寧に施すことによっ
て、読者に、その関係性を伝えることに成功している印象
を持ちました。女性側もですが、男性側からも、一途な想
いが伝わってくる作劇が施された、”橘由宇”先生の作品集。

* は必須項目です)

理由*