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「彼女は真夏のサンタクロース」 へのレビュー

オススメ！ドタバタした色彩もまた楽しい、”らっこ”先生の一冊。

2017年06月04日一陣の光さん

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派手なパワープレイが炸裂するハードなカラミの
作画に対して、センチメンタルでファンタジーな
ストーリーとの”対比”が記憶に残る”らっこ”先生
の表題作・全八話と”あとがきまんが”が収められ
た、自身三冊目の作品集。
印象的な収録作品は、真夏の炎天下、行き倒れて
いるサンタコスのヒロインとトナカイを助けた主
人公・・・な「第01話　 8月のX'mas」。極度の
方向音痴で何事にも精一杯なヒロインが、やっと
見つけた届け先の主人公へ”プレゼント”を捧げる
お話でした。
読んでいて印象的だったのは、基本、センチメン
タルなシナリオですが、局所的にコミカル寄りの
展開がなされるストーリー構成に対して、圧倒的
パワープレイが繰り広げられる、作画との”対比”。
確かな画力で緻密に描かれていて、見ごたえのあ
るコマが、満足感のある読み心地を提供していま
す。”らっこ”先生ならでは、な、ドタバタした色
彩もまた、楽しい、軽快な読後感も”良好”な一冊。