리뷰를 보고한다

個人的な行為であるセックスを人間関係や経済活動
といった視点から、シニカルに描く”龍河しん”先生、
表題作な扱いの中篇・全三話と、短篇二本を収めた、
自身二冊目の作品集。
印象的な収録作品は、教員になるため、勉強一筋だ
ったので、恋愛・男性経験皆無の”タキモトシノブ”。
真剣に告白をしてくる教え子に、押しまくられても、
その社会的立場から拒み続けていた。情熱的な彼を
意識することで、容姿が垢抜けてきたカラダを、ト
イレでひとり、慰めていたところを、オヤジに見ら
れてしまい・・・な「クラスチェンジシノブ先生」。
彼女が、望まない処女喪失をしたことで急転直下な
結末を迎える、お話でした。
読んでいて感じたのは、初出の雑誌が、ページ数を
厳しく制限しない方向なので、思い切った構成や振
り幅が大きいシナリオを盛り込むことが出来、技量
のある”龍河しん”先生の作家力は勿論のこと、読み
応えのある作品力を生み出す源泉になっている、と、
感じました。ストーリーの根本に社会性をキッチリ
と担保した、重厚な読後感を残す、気骨のある一冊。