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「淫落する女たち」 へのレビュー
2018年01月04日 一陣の光 さん
このレビューは参考になった x 1人
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牧歌的で叙情溢れる、作品内の空気感が異彩を放つ、 ”まひるの影郎”先生、短篇六本が収められた作品集。 印象的な収録作品は、幼い頃に両親と死別、二人き りになってしまった兄”昇”と妹”愛菜”。親戚の家に 身を寄せたふたりの、強い絆で結ばれた、兄妹愛を 力強く描きあげた「お兄ちゃん 寂しいの」。 読んでいて感じたのは、前述した作品や、社内恋愛 で結婚した二組の夫婦が、カラダの相性を再確認し てゆく姿を描いた「濡れ花スワッピング」など、カ ラダを交えることによって、相手を理解してゆく過 程を丁寧に描いている点。他の作家にない、どこか 牧歌的で叙情溢れる作品内の空気感が魅力的な一冊。
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