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「あまあま」 へのレビュー
2017年06月27日 一陣の光 さん
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同じ時間を共有することで育まれる”愛情”の、 シームレスな世界観が、この一冊、丸ごと包 み込んでいるような、”桃月すず”先生の短篇 十一本と、その、後日談的描き下ろし六本を 収めた作品集。 印象的な収録作品は、病院内でナンパされて も狼狽え(うろたえ)ない、”褐色”ナースなヒ ロイン。そんな彼女に恋心を抱く、入院中の 主人公。遠慮がちな彼にヒロインが・・・な 「真夏の太陽」と「恋する太陽」の、二作品。 一途に好きな主人公と、彼に初めて逝かされ た、カラダの相性の良さから好きになったヒ ロインとを描いた、お話でした。 読んでいて印象的だったのは、モブキャラな 男性や女性が、別の作品でメインになったり する、シームレスな各短篇の連携。こうした 構成にすることで、一冊全体で”桃月すず”先 生が表現したいものを、読者に伝えることに 成功している、と感じました。 タイトル通り、”あまあま”な読み心地の一冊。
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