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「だれにもいえないコト」 へのレビュー
2017年08月26日 一陣の光 さん
このレビューは参考になった x 2人
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快感に、その表情を蕩け(とろけ)さすヒロインが、 圧倒的に濃密な世界観を提示する”岡田コウ”先生、 前・後編な構成の二本と、短篇二本が収められた 作品集。 印象的な収録作品は、クラスメートな”白倉永愛” の存在が気になっていた”はしばくん”。あるとき、 彼女がひとり、寝ているところへ遭遇してしまっ た”はしばくん”は・・・な「深窓の」。近くで見 たい、触りたいと次第にエスカレートして、止め られなくなった”はしばくん”の欲望が、痛いほど よく理解できる、お話でした。 読んでいて印象的だったのは、健気な(けなげな) 感覚すら覚える、すべてを受け止めようとするヒ ロインの姿。”岡田コウ”先生の描く、女性像には 必ず織り込まれる、その姿が、読者を、圧倒的に 濃密な世界観へと誘い(いざない)ます。時を忘れ て没頭できる、良質な読み心地が約束された一冊。
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